真夜中のセックス  by NAO.K





 

 はじめまして。少し前の話です。職場にS君という後輩がいました。3歳年下だけど、しっかりしてるな、という印象を持っていました。
 その当時私は、好きな人がいたので、S君から誘いがあっても冗談にしか思えなくて、「今度ね」などとあしらっていました。
 別に本気で好きな人がいることもS君に伝えたけれど、それでも真剣に誘ってくるので「1回だけ」の約束で、夕ごはんを食べにいくことにしました。

 少しオシャレな居酒屋で二人でお酒を飲み、やがて終電が近づいてきました。そろそろ帰ろうと切り出すと、S君は甘い目で見つめて「今日は帰さないつもりだったんだ」と切なそうに言うのです。
 私は決心がつかず、結局ずるずる終電を逃してしまって。お店も閉店して、とりあえず真夜中のビル街に二人で取り残されました。行き場を失った私たちは、ビルの入り口の内側でどうしよっか、と言いつつ、期待と迷いでいっぱいでした。

 そんな時、いつもおとなしいS君が私をビルの壁におしつけて強く抱いてきたのです。
 そしてS君は、耳からほおを唇でやさしくなぞってきました。
 私はぞくぞく・・もう、何も考えられず、唇を差し出して、キスを求めてしまいました。

 S君もそんな私に触発されたように、むさぼるように唇と舌を吸ってきました。そして、ついに彼の両手が、私の胸を服の上からなでてきます。  しだいに、服の下から彼の手が入ってきて、ブラのぎりぎりのところをなぞります。はあ、とため息のような息をもらしてしまうと、彼はさらにブラの上をちょっとだけめくって、乳首をつまみ始め、自分の下半身を私に強くおしつけてきました。
 私は、我慢できず、左手で彼のTシャツの下から手をいれ体をまさぐりながら、右手でジーパンの上から彼のペニスをなでていました。
 彼も、左手でスカートをするするまくりあげて、パンツの上からあそこをなぞってきます。
 そして耳元で「好きなんだ、1回だけ、してもい?抱かせて」ってささやきました。

 私は、もう限界。何も考えられなくなっていて、「・・うん」と言い、私の舌を彼の舌に絡めてしまってました。すると彼は、私のブラウスの前ボタンをすべて開け、ブラのホックだけはずすと、「おおきくて、かわいいね」と乳首をよだれまみれになるくらい舐め回しました。
 と同時に、私のパンツを下におろしてクリトリスを直接なであげてきました。

 はあんといいながら、私も彼のジーパンのチャックをあけ、パンツをおろして、ペニスを握ってあげました。
 再び舌を吸いあって長いキスをすると、暗いビルの入り口にいやらしい音が響きました。
 人の通りがない真夜中でこんなことをしていると、世界は二人だけのものという感じがしてきて。ついに彼は「いくよ、受け止めてくれる?」と私を壁におさえつけたまま、固いペニスを私の中に入れてきました。

 はあーん、入ってきた瞬間、思わず大きな声をあげてしまいました。胸をわしづかみにされたあげく、立ったままなのでゆっくりゆっくりつきあげるような感じがたまらず、はあーん、と何度もさけび・・彼も、ああん、なおちゃん、気もちい? あっあっ、ずっとこうしたかった、ってやさしくささやいていました。

 あーん、いきそうー。
 その私の一言で、彼は私の手を壁につかせ、胸を下からもみながらバックで入れてきました。
 バックになったおかげで彼はもうスピードでついてきて、あーん、いくう、と叫びながら私はにいってしまいました。
 彼も、あいくよ、なおちゃん。
 奥に、いれるよ、いく、と言って私の胸を強くつかんだままはててしまいました。

 私の中には彼のあつい液がはなたれて、甘い液とともに足をつたっておりてくのがわかりました。
 その夜はずっとS君に抱かれながらすごしましたが、その後のことはどちらとも話しませんでした。
 S君はその後会社をやめ、もう連絡もとっていません。約束通り、1回だけの夜でした。
(一夜限りのアバンチュール体験告白掲示板より 2005/10/23 会社員 24歳 O型)

 
 まさしく、一夜限りの思い出ですね。NAOさんには他に好きな人がいたようですが、決してS君のことも悪くは思っていなかったのでしょう。なんか、とても切ない一夜に感じられました。こんな夜をいくつも越えて人は成長していくのでしょうねえ。

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