西賀内智子へのオマージュ 2  by ヤギちゃん その2





 




 午後2時すぎ、西賀内智子は1人でやってきた。白いブラウスとベージュのスラックス姿で、肩にはオレンジ色のセーターをかけ、袖を胸元で結んでいた。ブラウスは袖がフリルのようになって、広く開いた首まわりにギャザーが入り、ネグリジェを短くしてウエストを締めたような感じの、ゆったりしたデザインだったが、スラックスの方はタイトで、彼女の腰や足の女らしい輪郭線を魅力的に見せていた。左手に通学用のバッグを、右手にはケーキ屋の紙袋と、スーパーのビニール袋を下げていた。
 僕の顔を見て、「ちょっとやつれてる? でもよかったわ。元気そうで」と愛くるしい笑顔で言った。
 やつれて当然だった。3日間も部屋に閉じこもって、ろくに食事もせずにオナニーにふけっていたのだから。僕の「病気」の原因を知ったら、彼女、なんて言うだろう。

 夕食にはまだ早いので、手みやげのケーキを2人で食べることにした。紙袋には、可愛いショートケーキが4個。好きなのを1つずつ選び、あとは夕食後のデザートに残すことにした。
 2人きりになるのは、初めてだったので、最初はもじもじしていたが、そのうちだんだんうち解けてきて、まるで恋人同士みたいに相手にケーキを食べさせあった。
 座布団をしいたフローリングの床に座り、ベッドに背中をもたれた姿勢で、僕は彼女の肩に左手を回し、ケーキを刻んだフォークを彼女の口に運んだ。
 それをうれしそうに食べる彼女の愛らしい唇が、僕にはケーキより甘くおいしそうに見えた。
 さりげなく彼女の肩を抱き寄せる。背中にかけたセーターの袖が胸元でゆったりと結ばれていたが、首まわりが広いブラウスの下にちらりと見えたキュートな胸に、僕の目は釘づけになった。
 小ぶりな乳房をふっくらと包んでいるのはピンクのギンガムチェックの可愛らしいブラジャーで、胸元のVラインと肩のストラップにはピンクのレースをあしらっている。ひかえめな胸の谷間には、細いゴールドのネックレスがつつましく光り、しみ一つないきめ細かな白い肌は、ため息が出るほどなめらかだ。僕はドキドキして心臓が張り裂けそうだった。

 ケーキを食べ終わったとき、彼女の唇の端にはチョコレートクリームが少しにじみ出ていた。
「口にチョコがついてる。取ってあげる」
 僕は彼女に、いたずらっぽく舌を出した顔を寄せて、唇のチョコをなめるような仕草をした。もし拒絶されたら、冗談ですまされるように軽いノリで。
 彼女はちょっとおどろいた様子だったが、やがて自然に目を閉じて、照れたような笑みをかすかに浮かべた、やわらかな唇を、僕のために捧げてくれた。

 ファースト・キス。・・・一生忘れられないその味は、甘いチョコレートの味だった。
 初めて触れる女の唇は少し冷たく感じたが、思った以上にやわらかく、なめらかで、そして繊細だった。がつがつするのはいやだったから、力を込めないように気をつけながら、ぎこちなく唇を重ねていると、彼女は控えめに自分の唇をすぼめたり、軽く口を開いて下唇を軽く噛んだりして、それとなくリードしてくれる。
 彼女がキスは初めてじゃないことを僕は知ったが、いまさら失望はしなかった。
 僕も唇を少しすぼめて、つんつんと彼女の唇をつくように軽いキスの連打をしたり、彼女の下唇を軽くかんだり、舌を使うことをすぐに覚えた。彼女の鼻から、甘い温かい吐息がもれて、僕はそれを胸一杯に吸った。天国にいるような気分だった。

 ・・・長いキスを終え、しばらく僕らは赤らんだ顔で互いに見つめ合っていた。
 次のステップも、彼女は受け入れてくれるつもりだとわかった。
 僕は彼女の後ろに場所を移して、両腕を彼女の腰にまわし、彼女の小さな背中を、僕の体で包み込むように抱き寄せた。しなやかな髪にほおずりをすると、甘いシャンプーの香りがした。

「西賀内さんが好き」後ろから、彼女の耳にささやいた。
 僕の両手は自然に彼女の胸にまわって、服の上から乳房をもんだ。
 彼女の胸は小さかったが、ブラウスと厚めのパッドのブラジャーを通しても、その柔らかく心地よい弾力と、つまめばキュンと固くなる愛らしい乳首の存在感は、僕の指先にはっきり伝わった。
 彼女は僕の肩に頭をもたれかけるように軽くのけぞり、かすかなため息をついた。

 しばらく乳房をもみしだいたあと、僕がこれから彼女の服を脱がせることを暗示するために、彼女の肩のセーターをほどいて、勉強机の椅子の背もたれに投げた。彼女は少しも動じない。僕は彼女に立ち上がるようにうながして、自分はベッドに腰かけた。
 目の前に立たせた彼女の反応を確かめながら、ボディチェックをするように、服の上から、彼女のふくよかな腰のラインをなでて、ベルトのないスラックスのボタンを外した。彼女は恥じらいに頬を赤く染めたが、拒否する様子はない。
 いよいよあこがれの西賀内智子と、生まれて初めてのセックスができる。そう思うと、ジッパーをおろす指が興奮でかすかにふるえた。

 スラックスのフロントを、左右にひらく。
 奥にあらわれたパンティは、ブラジャーとおそろいの、とても愛らしいピンクのチェックだ。ウエストラインの低いスラックスにあわせた小さめのショーツで、両サイドにピンクのレースのトリミングをあしらっている。パンストはしていなかった。

「かわいいパンティだね」
 僕はやさしく言って、大きな果実の皮をむくように、タイトなスラックスを彼女の豊満なお尻からはがすように脱がせた。
 彼女はいやがるどころかスラックスを両足から引き抜くときには、無言で足を交互に上げて協力さえしてくれた。そうして脱がせたスラックスを、セーターを投げたのと同じ椅子に投げると、今度は彼女のブラウスの裾の両端を持って、ゆっくりとたくしあげながら立ち上がった。
 小ぶりなピンクのパンティと、それ一枚だけを残した、西賀内智子の若々しいセクシーな下半身があらわになり、愛らしいへそと、ほっそりしたウエストがあらわれ、やがてパンティとおそろいのブラジャーに包まれた少女っぽいバストがあらわになった。

 そうしてブラウスが裏返り、彼女は僕が服を脱がせやすいように自分から両手をあげたが、襟ぐりが彼女のあごにかかったところで、僕はブラウスを上げるのを止め、「これを持って」と、彼女の両手に裾を握らせたので、彼女は万歳したまま、両手と顔をブラウスに包まれて、ピンクのチェックのほんとうに可愛いパンティとブラジャーを残したみずみずしい肢体の肌を、僕の前にさらすことになった。

 僕はブラウスの襟ぐりを少し引き上げて、彼女の唇を露出させるとキスをした。
「僕がいいと言うまで、そのままでいて」と言うと、唇から「はい」と、従順な返事がもれた。
 僕はあんなに恋しこがれた女性が今、あられもない下着姿を自発的にさらしているのを、信じられないほど幸運な気持ちで眺めながら、シャツとズボンを脱いだ。最後にトランクスを脱いだとき、激しく勃起した僕のものが、はじかれたように飛び出て下腹を打った。
(男の子の初体験掲示板より 2002/07/29)

 
 口にチョコがついている、か。いいなあ、そのアプローチ。でも、普通は女の子に初めて迫ろうというのに、そういうやりかただとかえって引かれてしまうかも。それを受け入れたんだから、最初から悪からず思っていたんだろうね。誰とでも寝る子かもしれないけれど、それでもイヤなヤツとはしないだろうから。

 

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