奈津美に似た女性と  by しん その5





 



 数ヶ月前から、奈津美とよく似た女性とセックスしています。名前は和泉。年齢は25歳。同じ課の直接の部下です。小柄で丸顔、ショートカットという外見が奈津美にそっくり。
 裸にしたら胸も大きいだろうな、どんな男とセックスしているのかな、などと空想したりしていました。

 ある日の金曜日に二人で残業した後、夕食を食べに行きました。
 イタリア料理店でピザを分け合い、赤ワインのボトルを空け、表参道を二人で歩いていると、自然と手をつないでいました。
 もたれかかってくる和泉の肩を抱き寄せ、木陰でキス。服の上から手のひらに伝わってくる肌の弾力の強さに、私の気持ちの高ぶりは頂点に達しました。
「二人きりになれる場所に行きたい」
 恐る恐る告げると、和泉は黙ってうなずき、二人はタクシーに。

 ホテルの部屋で抱きしめあい、もう一度キス。
 ゆっくり入れた舌先に、和泉はぎこちなく応じてきます。
 スーツの上着を脱がせ、シャツのボタンをはずし、前をはだけ、薄いブルーのブラジャーの上から乳首の辺りに唇を当て、押し返してくるおっぱいの張りの強さが伝わってきました。

 裸にした和泉の身体は、想像どおり奈津美にそっくり。
 ただ、おっぱいは少し小さくてとがった感じで、腰が大きくくびれていて、お尻は奈津美より小ぶりです。

 乳首の色は……。
 おへその形は……。
 股間の敏感な襞の色は……。

 一つ一つ、舌と手の平を這わせ、奈津美の身体と比べながら、和泉の身体の感じる場所を探していきました。

 足を大きく開かせ、おちんちんで突くと、おっぱいがゴム毬のように上下に揺れ、あっ…、あっ…、あっ…、あっ…、という声は思ったよりも低音でした。
 和泉の中で果てて、横たわっていると、彼女が耳元でこうささやきました。
「先輩が……奈津美さんと何をしているか、知っているんです」
 凍りつき見つめ返す僕に、和泉はさらに言いました。
「大丈夫です。黙っていますから……。だから……」
「だから?」
 和泉は一呼吸おき、キスをねだり、今度は自ら舌を絡めながら、「……奈津美さんにしているように、私にも……して」

 あの夜から、4回、和泉とセックスしました。
 最初は、黒の下着をつけてこさせ、それで手首を縛り、次は、和泉のお口の中に熱いものを出し、それを飲ませ、その次は、四つんばいでオナニーをさせながら、お尻をたたき、そして今日は……肛門に入れました。

 奈津美が僕と別れていたあいだに、身体に教え込まれたことを、今度は僕が和泉の身体に教えているのです。
 和泉はどんどん奈津美そっくりになってきます。
 激しく突いていると、喘いでいる目の前の女性が、奈津美なのか、和泉なのか、分からなくなる瞬間もありました。

 奈津美……。最後の瞬間に、僕はこうつぶやきました。
(心に残る最高のセックス体験告白掲示板より 2010年1月8日)

 
 いや、それはアカンやろ? 似ている人にまた惚れてしまうとか、逆に似た人から惚れられるとか、そういうのは結構、ある話だと思うんですよ。でもね、でも、ですよ。名前は……ちゃんと呼んであげましょうよ。肛門まで許しあった仲なら、なおさらです。女性は誰かの代用品じゃなく、1人1人が、あなたと寝たいと思っている女性なんですから。

 
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