語り部は由美
大学１年生　淫ら（７）

　わたしの置かれた状況などおかまいなしで羽原クンは腰を突き上げてきた。
　背面座位でつながったままのわたしたちはリズミカルに腰が跳ねる。
　参堂さんは再びわたしの口にペニスをねじこんできた。
　羽原クンのちんぽは子宮口をガッツンガッツン叩いてくる。すごくパワフル。内臓がその度にぐにゅってしたから押し上げられる感じ。
　身体全体がそれで上下に震動するから、わたしの口の中の参堂さんのペニスは、わたしにただ咥えられているだけでも強い刺激を受ける。
　わたしは唇をすぼめてしっかりとペニスを固定したが、わたし自身の上下動と舌の動きで、参堂さんはたまらそうだ。
　目に張り付いていたザーメンが少しづつ下に垂れて、視界がきくようになる。せつなそうに表情をゆがめる参堂さんはかなり気持ちいいのだろう。

　もちろんわたしだって強烈に気持ちいい。わたしの身体を持ち上げるほどに激しい羽原クンのピストン。わたしの穴をはまって隙間ないくらいに膨れ上がった彼のモノは、わたしの締め付けに歓喜するがごとくさらに太く固くなったようだ。
　あまりいもの快感に気が遠くなりそうだが、口の中で参堂さんのおちんちんが暴れまわるのでかろうじて意識を保っている？
　わたしは無意識のうちにイクのを我慢していた。このまま何度も何度もイキまくって果ててしまえば、けだるさに満ち溢れた細胞達がたっぷり余韻を味あわせてくれるのはわかっていたが、肝試しの途中だから宿に戻らなくちゃいけないし、そのあとももしかしたら廻されるかもしれない。
　ううん、そんなことでバテバテになってしまうわたしじゃない。
　これまでも何度も何度も延々と男たちに犯され続けたことなんてあったじゃない。
　その度にわたしは深い恍惚の海に沈んでいく事が出来た。
　ええい、もうイッちゃえ。
　そう思ったとたんに、わたしの締め付けがまた増したらしく、「うううーん」と羽原クンが唸った。
　でも、わたしはイクことができなかった。状況がかわったからだ。

　参堂さんのペニスは荒々しくなり口の中ではね、何度も口から飛び出した。その度におちんちんはわたしの顔をピシャピシャ叩く。参堂さんはわざとそうしてたのしんでいるんだろうか？　それとも、わたしの口に戻そうとしてるのに、わたしが動くからうまくいかないんだろうか？
　小刻みに身体がぴくぴく動き、痙攣に近づいている。
　ああ、このまま顔に、胸に、かけられたい。
　ペニスをしごこうと手を伸ばすと、その手を愛子チャンに捕まれてしまった。ペニスは再び口の中へ。 「あ、あぐ」
　しゃぶらずにはいられないわたしがいる。ああ、わたしは何を望んでいるの？
　口の中でも、顔でもいい。男の人をたっぷり受け入れたい。
「おもしろいことしようか」
　愛子チャンはそういうと、掴んだわたしの手から人差し指を選んだ。
　されるがままにしておくと、愛子チャンはわたしの人差し指を持ち、わたしが今くわえている参堂さんのお尻へ導く。
　（え？　なに？　まさか？）
　そのまさかだった。
　愛子チャンはわたしの指の先端を、参堂さんのアナルにあてがった。
「男の人も、お尻は感じるのよ」
　わたしの右手は、伸ばした人差し指の他はグーの形になっている。愛子チャンはそのグーを包むように握り、やはり人差し指だけは伸ばしている。どうしてわかったかというと、わたしの伸ばした人差し指に彼女は自分のそれを重ねてきたのだ。
「わたしと一緒にいれるわよ」
　指先に力がこもる。
　ズブズブズブ。
「曲げて、伸ばして、かき回して」
　愛子ちゃんに言われるままに指を動かす。ねっとりと温かい参堂さんの肛門をふたりでいじめる。
　わたしの口の中で参堂さんはビクンビクンと跳ね、ウオッっと、低くて太くて短い声を発して、わたしの中に放出した。
　喉の奥に直撃するザーメンがわたしの息を詰まらせる。
　むせる間もなく、３度ほど太い波が押し寄せた後、残り汁を振り絞るようにチンポがピクピクと動き、舌の上にザーメンが吐き出される。
　わたしは愛液を飲み込みながらも、唇の端からはみ出したそれを滴らせていた。
　一通り飲み干すと、わたしはくわえたままのペニスを、根本から先端へ向かって唇でしごいた。トロリとしたものを舌ですくい上げながら口中に塗り込める。
　わたしの下の羽原クンの動きも激しくなって、わたしが乗っているのにも関わらず、腰ごと突き上げてくる。
　わたしの膣壁は擦れまくって熱く敏感になっていて、ああ、ダメ、コントロールできないと思った瞬間、わたしは激しく痙攣した。
（あ、今度こそ、イキソウ・・・）

　わたしの下の羽原クンの動きも激しくなる。フィニッシュにむかってラストスパートしたのがわかる。わたしが乗っているのにも関わらず、腰ごと突き上げてくる。
　わたしの膣壁は擦れまくって熱く敏感になっていて、ああ、ダメ、コントロールできないと思った瞬間、わたしは激しく痙攣した。
　腰がグイーンと跳ねてのけぞるのがわかる。わかるけれど、わたしにはもうどうすることもできない。身体の中がぐちゃぐちゃに蹂躙される幸せと悦楽にうち震えるだけだ。わたしはイッてしまった。
　羽原クンの腰はわたしの腰に引きずられるようにくっついてきた。すぐに私達は離れてしまうんだけど、かろうじて中で射精したようだ。
　びよおおんと、わたしの身体は半回転して、地面にうつ伏せになった。
　はあ、はあ、はあ、はあ。
　息が激しくなっている。
　砂利や小石がわたしのお腹の下にあるはずだけれど、痛さは感じない。ほとんど感覚がない。
　そのままでしばらくいて、ふと横を見ると、誰かが立っていた。
　二人。
　下半身むき出しの、男と女。
　羽原クンでも、愛子チャンでも、参堂クンでもない。
　そうか、私達の後から来たカップルだ。　いつの間にか追いつかれ、そして見られていたのだ。誰だろう？　暗いのでよくわからない。
　素晴らしく長いペニスを持ったその男は、うつ伏せのわたしをゴロリところがした。
「いやあ、いいところへ来たよなあ。由美チャン、もう抵抗する気力なんて残ってないだろう？」
　あ、犯るつもりなんだ。
　いいけど、もう、へとへと。
「だめえ、もう、出来ない」
「いいんだよ。何もしなくても。無抵抗っていうか、無反応の女をひたすら攻め立てるなんて、早々できることじゃないからな」
　男はわたしを仰向けにさせて、足を開かせて、膝を立てさせた。
　わたしはされるがままだ。
　暴力的でなければ、輪姦されるのは嫌いじゃない。レイプだって、好き。
　地面から浮いた膝の下に、男の足が滑り込んでくる。
　そして、男はジリジリと前に進んで、ペニスの先端がラビアに触れた。
　ピクーン！！！
　さっきまでビンビンに感じていたせいで、たったそれだけのことで全身に電気が走る。
「あああ〜〜ん」
「入れるよ」
「ごめんねえ、ごめんねえ、もう、腰ががたがたで、何もしてあげられないの」
「優しいね、由美チャンって。その気持だけでいいんだよ」
　ズンッとペニスが挿入され、男はペニスを激しく動かした。
　右手でもう１人、多分握った感触では羽原クンのペニスを掴まされた。
　口の中にももう一本が入ってくる。
　マッサージもフェラもロクにしてあげられなかったと思ったけれど、実はすごかったそうだ。無意識に奉仕してあげていたらしい。
　男が無事わたしの中で果てたのかどうかも、記憶にない。
　痙攣、失神、そして、失禁。
　意味のないわけのわからない風景がわたしの頭の中で像を結ぶ。ぐるぐると意識が回る。
　気が付いたらわたしはコテージのベッドに寝かされていた。
　みんなで運んできてくれたらしかった。
　だから、最後の３人プレイは全て後から聞かされた話。
　この時わたしはすっかり回復していて、自分のことながら、この時の様子を聞きながらアソコをまた濡らしていた。
　
　わたしはノソノソとベッドから這い出した。
　成美サンは隣にはいない。１階のロビーから笑い声が聞こえてくるから、肝試しを終えてくつろいでいるのだろう。わたしもその中に入りたかったが、顔や服にザーメンがはりついたままだ。それに疲れてもいる。シャワーを浴びて選択をしたら、今日はもう眠ろう。

　さっぱりした後、わたしは汚れた服を持って、洗濯室に行った。洗濯室といっても、そんなに大袈裟なものじゃない。ランドリーユニットと洗面台、作業台などがあるだけである。
　汚れの激しい部分を揉み洗いしてから洗濯機に放り込む。
　このとき初めて下着がないことに思い当たった。脱がされたときに羽原クンに盗られて、それっきりになっていたのだ。
　お気に入りの下着だったのに・・・・
　羽原クンはわたしのパンティーが欲しくて持って行ったままになるのかな？　それとも、剥ぎ取ったわたしの下着をそのへんに放り出しておくのが忍びなく自分のポケットに納めただけで、いずれは返してくれるのかな？
　まあ、どっちでもいいや。
　それよりわたしは、シャワーを浴びて新しく身につけたばかりの下着にまで異変が起きているのが気になった。アソコの洗い方が十分ではなかったらしく、ドロリとした液体が出てきてのだ。
　洗濯を済ませたらそのままベッドに潜り込むつもりでいたので、わたしは長めのＴシャツ一枚しか身に付けていない。パンティーだけを脱ぐのは簡単だった。手洗いをしてから、既に回転動作を始めている洗濯機に入れた。
　部屋に戻ったらもう一度シャワーを浴びよう。まだわたしの中にはザーメンが残っていそうだ。それにしても合宿ははじまったばかり。こんな調子で中出しされ続けていたら、妊娠するのは間違いないだろう。もうしているかもしれない。堕ろすしかないな、とわたしは思った。誰の子かもわからないし、そもそも愛し合って出来た子でもない。
　先輩達はどうしているんだろう？
　クラブの男の子達は避妊なんてしてくれそうもない。
　あとで成美サンに聞いてみよう。
　いずれにしても、この合宿でわたしが妊娠しちゃうことは避けられそうにもない。だったら、気が狂ってしまうまで楽しまなくちゃ損のような気がして、わたしはロビーに向かった。
　
「あら、気が付いたのね」
　成美さんの声で、ロビーにいたみんながいっせいにわたしの方を見た。
　男たちから、おおー、とか歓声が上がる。
　何事だろうと思ったけれど、すぐに理解できた。
　長めのＴシャツといっても、きおつけの姿勢でかろうじて隠れる程度。おまけにノーブラ・ノーパン。乳首も陰毛も透けて見える。寝るためだけの部屋着のつもりだったから。
　メンバー達はロビーのあちこちで三々五々くつろいでいる。ソファーに座っているものもいれば、地べたにへたり込んでいるのもいる。壁にもたれてお酒を飲みながら一人読書にふけっているのもいれば、隣同士でほとんどセックスに近い状態の二人もいる。
　成美サンの姿はない。キッチンにいるのかもしれないし、外出したのかもしれない。コテージのまわりにはバーベキューが出来る程度の小さな庭しかないけれど、あとは広大な森林だ。誰かと２人きりになりたければいくらでも望みのままなのだ。
　引き返そうかなと思っていると、キョウスケが近づいてきた。
　ちょっと気まずい。だって、何を話していいかわからないもの。それにわたしは、さっきまで違う男たちと戯れていた。
　
「気を失うほど、やりまくったんだって？」
　キョウスケはわたしの耳元で囁いた。
　やっぱり、伝わっていた。
　わたしはキョウスケの顔を見る事が出来ない。彼はどんな表情でそう語っているのだろう。口調そのものはきわめて無表情だった。なんの感情も込められていないように思える。彼も無理してそうしているのかもしれない。
「わたしが他の男とするのなんて、耐えられないよね・・・・ごめん」
　わたしは一応謝った。
「だけど、合宿に来たら、こうなることはわかってたんでしょ？」
　彼には申し訳ないとは思うけれど、わたしだけが責められるのはお門違いだ。そう言いたかったのだ。
「気にするなよ。俺も他の女とやりまくってるし、割り切っていこうぜ」
　キョウスケの返事は意外だった。
　彼はそんな性格の持ち主には思えない。
「ふうーん、それでいいんだ」
「そのかわり、俺にもタップリやらせろよ」
「それは、いいけど」
　わたしだって、大好きなキョウスケとするのが一番いい。
「外に出る？　それとも、部屋？　その格好、まだ足らないんだろう？」
　わたしはキョウスケをひっぱたいてやりたくなった。「わたしをそんな目でみていたの？」って。けれど、もちろん出来なかった。だって、わたしはそんな女だから。
「成美サン、いないから。部屋でしよ」と、わたしは言った。
　合宿が終わってもこれまでの関係が維持できるとはとても思えなかった。キョウスケとのセックスはこの合宿中が最後になるかもしれない。
「ねえ、この合宿って、毎日こんななの？」
　ロビーから部屋に向かいながら、わたしはキョウスケに訊いた。
「まあ、だいたいそうだね」
「キョウスケはこれまでに何人としたの？」
「そういうのは、お互い訊かない方が身のためだと思うけど」
「うん」
　キョウスケは優しくキスしてくれた。
　
　キョウスケのキスは甘くてトロケそうだった。セックスの官能的な気持ちよさとは少し違う。じんわりと染み込み、彼の想いが心の奥深い所に届きそうな、もの。
　けれど、それもすぐに恍惚に取って代わられる。
　彼も性のたぎった男の子。手を伸ばせばすぐにむき出しのヴァギナがあるとわかっていて、何もしないでいられるわけがない。
　太腿の付け根に添えられた人差し指にわたしは敏感に反応する。おまんこもアナルもまだ余韻に満ちていて開いている。
　どんな激しいセックスも終わってしまえば次のセックスへの前戯でしかない。
　そっと穴の中に差し入れられた彼の指はたちまちわたしの愛液でベトベトになる。彼の指の動きにあわせてニチャニチャとわたしのアソコは音を立て、わたしの喘ぎ声とハーモニーをかもしだす。
「あ、ふ・・・」
　立っていられなくなりそう。
「早く、ベッド、行こ・・・」
　それだけ言うのがやっとだった。
　けれど彼は、愛撫をやめない。もう何時間も前から剥き出しになったままのわたしのクリトリスを、愛液をまぶしながら指でつまむ。おそらく、親指と中指。こうして固定しておいて、人差し指で弄ぶ。
　指先でコリコリと撫でたり、ぎゅっと押し付けたり、ピンとはじいたり。
　廊下であることを忘れて声を出しまくるわたしに、「自分ばかり、ずるいよな」と、キョウスケは言った。
　わたしはジャージの上から彼のモノに手を触れた。
　
　そこへ成美サンが通りかかった。 「あ、あらあらあら、２人とも激しいのね。由美ちゃん、今日は２人で部屋を使ってもいいわよ」
「え、でも、そんな」
「遠慮しないで。ふたりは付き合ってるんでしょ？」
「成美サンはどうするの？」
「どうしよう。適当な相手を見つけてもいいんだけど、今日はもう疲れちゃったから、どこか空いている部屋を探すわ」
「空いている部屋なんて・・・」
　部屋割りは確かギリギリだったはず。
「ロビーで寝込んじゃった人も何人かいるからね。キッチンの奥の和室でもいいし」
　料理人を雇えるように、キッチンのおくには控え室がある。４帖ほどの小さな部屋だが、ひとりになりたい夜には快適かもしれない。
「メイド部屋もあるけど、カギはどこかしら」
　そうか、ここにはそんな部屋もあるんだ。クラブでの貸切だというのに、わたしは平面図さえ見ていなかった。合宿中はこのコテージは自由に使えるのだ。
　それでわたしとキョウスケは、わたしと成美サンが使うはずだった部屋で思う存分セックスをした。

　合宿最終日の朝を迎えた。
　目が覚めると、同室の成美サンがいない。
　昨晩は確かにいたんだけど、早朝の散歩にでも出かけたのだろうか？
　それとも、夜中に抜け出して誰かとエッチしていたのだろうか？
　私は肝試し以来、彼氏であるキョウスケとしかエッチをしていない。狂乱の宴ともいうべき異常な興奮は、２人きりになってしまえば平凡なカップルでしかないわたしとキョウスケの日々のセックスでは味わえない。だけど、そのかわりに、恋人同士なればこその絶妙なセックスの味わいがある。
　乱交は夜毎繰り返されていた。ロビーでも食堂でも、みんなとっかえひっかえやりまくっていて、私もそういうのを見ると我慢しきれなくなりそうなんだけど、抑えることにした。その分、キョウスケにはタップリと可愛がってもらっていた。わたしたちは平凡なカップルでしかなかったけれど、確実に毎日セックスをしているわけだから、日々エスカレートしてくる。とはいえ、ロビーで繰り広げられるその光景は想像を絶するものだった。
　キョウスケとのセックスの後、飲み物を取りにキッチンへ行く。途中、ロビーを通過しなくてはならない。その度に誰かがわたしに気が付いて「こっちで一緒に」と誘ってくれるけれど、わたしは仲間に加わらなかった。本人にその意思がないのに無理強いする、ということはこのクラブでは行われない。
　とはいえ、ある夜、目にしたその光景は、わたしの気持を大きく揺さぶった。
　わたしと同級生、つまり１年生で、うぶを地で行くような桂子が、キョウスケ以外の男子部員全員に取り囲まれて精液まみれになっていた。目はうつろで口は半開き。身体の色々な部分が痙攣したり収まったりしながら、自らの手でおまんこを広げて次の挿入を待っている。
　こういうシーンの主人公にわたしはこれまで何度もなったことがあるから、そのエクスタシーを理解できる。それどころか、あの恍惚をわたしの脳細胞はしっかりと覚えていた。
　アソコから湧き出すラブジュース。桂子を跳ね除けて自分がその位置へなだれ込みたいという強烈な欲求。
　でも、わたしは我慢をした。
　それにしても、みんなの体力はただ事じゃないな、と思う。
　ナンパな合宿なんだけど、昼間のスケジュールはきっちりこなすのだ。
　地元のお百姓さんの所へ「農業実習」へ行ったのは、４日目。足腰がボロボロになった。全身筋肉痛状態で、翌日は肢体不自由児の施設でボランティアをし、それから１泊２日の登山。。。。
　とても身体がもたいない。
　キョウスケとふたりだから、自分たちのペースでセックスできるのだけれど、これが欲望のままに次から次へとなると、想像を絶する。
　ともあれ今日は最終日だ。この日だけは特別で、キョウスケと二人きりというわけにはいかない。それは覚悟していた。
　それに、最初の夜にあれだけとばしたわたしだもの、それ以後キョウスケとだけしかやっていないとはいえ、今さら複数プレイや乱交を拒否しても本質的には何も変わらない。第一、わたしもちょっと期待しているしね。
　ベッドの上で大きく伸びをしたところで、成美サンが部屋に戻ってきた。
「シャワー、使うわよ」と言う彼女の髪の毛には、ザーメンがベットリ張り付いていた。一人分の量ではないだろう。
　おそらく少しばかりの仮眠をとった後、徹夜でセックスを繰り広げてきたに違いない。
「どうぞ」と、私は言いながら、「今夜はわたしもはじけるんだから」と、心の中で叫んでいた。