終焉

 

 

 ああ、なんて馬鹿馬鹿しい。
 いかに妄想ノートとはいえ、どうして自分が死にそうになっているシーンなんて描写したのだろう。


 ノートなんて、もう書く必要は無い。
 すぐ隣には、Rさんが裸で仰向けになっている。クスリだけを飲み続け、ほとんど飲食せず、もうどれくらいの日数が経っているのだろう?
 このままだと、まずいなって思うけれど、でもアソコだけは衰えることなくそそり立っている。

 そして、あたしがその上にまたがるのを、彼はじっと待っているのだ。


 あたしもまたクスリを口にする。まだまだ体内には多量の効用が残留しているというのに、飲まずにはいられない。
 ビニール袋の中に手を突っ込んで、右手で握る。ザラリとした感触は好きになれない。つかめるだけ?んで口の中に放り込み、牛乳で一気に流し込む。

 カラダがカーッと熱くなった。
 もうノートを書き続けることもないだろう。

 このまま、燃え尽きてしまおう。
 あたしの中のオンナを全て焼き尽くして……。

 

もどろっか

おわり