毒蛇    by グミ





 

 ずっと好きだった人が家に遊びに来た。その人は悪い男。私をこんなにして……。

 学校からそのまま遊びに来たから、私も彼も制服のまま。彼は学ランを脱いでイスにかけた。
 ふたりで座って世間話をしたり、漫画を読んだりしてほのぼのと過ごした。

 ふと、学ランを着てみたくなって、ブラウスの上から学ランを着た。
「なんか、エロい(笑)」
 彼の学ランがでかすぎてスカートまですっぽり覆われて、スカートを履いてないように見えたらしい。
 すると、彼が「俺も女子の制服着てみたい!」と、言い出し、制服を交換することになった。

 お互い着替え終えて、彼のスカート姿に大爆笑。
 そして、ふたりで写メ会。
 ひとしきり撮り終えて私が、取った写真を眺めていると、突然……。
「じゃあ、このまましよっか」と、うしろから胸を揉まれた。

『だめ……』と、言っても問答無用。
 慣れた手つきで学ランのボタンを外され、すぐに直接胸を揉まれる。彼は着衣が好きなので、全部は脱がされない。

 お互いに向き合うと、「学ランで谷間とかエロすぎ……、写メっていい?」
『顔写しちゃダメだよ』
 そして彼は携帯を取り出して、私の谷間をパシャリ。
『これ見て抜くの?(笑)』ちょっといたずらっぽく言った。
 すると、「うるせー」油断してたため、すんなりと押し倒される。

 抵抗する私を見下ろして、余裕の笑み。
 彼の手はブカブカのズボンの隙間から、あっという間に私の熱い部分に到着。

『やめて……』

 十分に濡れた私はすんなりと彼の指を受け入れる。
 彼の指は私の弱いところを攻める。

 クチュクチュ……

 わざといやらしい音をたてて、私を見る。
『や……だぁ……』
 吐息混じりで彼を見ると、「こんな濡れてるのに?」と、私の上に覆いかぶさる。
 同時に耳元で囁かれる。
「めっちゃヌルヌルだよ?」
 耳にかかる吐息に思わず息が上がる。

 彼はもう一本指を増やして、さらに激しく中を攻める。声が我慢できない。
「声ですぎ」
 キスで口を塞がれた。

 すると、彼が指を抜いた。
「しよ」
『ゴムつけるならいいよ』
 彼は生派だった。
「一応あるけど、生のほうが気持ちいよ?」
『やだ。絶対つけて』

 私はゴムを見たことがなかったので、ゴムをつけてる彼のヒザにもたれかかってゴムをつける手順を見ていた。
 彼のものがでかすぎて、なかなかつけるのに苦労しているうちに、だんだんしぼんできて……。
 つけ終わると、また突然押し倒されて、下を舐められる。
 彼の長い舌のヌルヌルした感触に、これまでになく感じてしまう。

 そして、彼が顔をあげた。
「いれるよ」
 彼のでかいものが、私の狭い中を進む。
『痛い……』
「チカラ抜いて」
 私が慣れるようにゆっくり出し入れしながら奥へ進んでくる。
 自分でも信じられないような、いやらしい声が口から漏れる。

『ぁ、やだっ……』
 やだ、が口癖の私に彼が聞く。
「気持ちよすぎてやだの?(笑)」
 否定の言葉も喘ぎ声に消えていく。だんだんろれつが回らなくなっていく。

 彼の顔を見ると、少し顔をしかめたような少し苦しそうな、顔をしていた。
 彼の頬に手を当てて、好き、と心の中で呟いた。
 そのままふたり一緒に果てた。

 帰り際、どうしても彼と一緒になった印を残しておきたくて、太ももにキスマークを……。
 そのキスマークは、蛇に噛まれたような跡になって、今ではもう消えてしまいました。
 だけどその毒は今でも私の中に残っています。
 春から大学生。解毒剤、見つかるかな。
(中高生の恋愛告白掲示板より 2013年3月10日)

 
 ちょっとちょっと、解毒剤、見つけたらダメでしょう? それって、彼のことを忘れて、新しい恋をするってことになるのでは? なので、いつまでも彼の毒にやられっぱなしになっていてください。

 
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