なかなかの3日間(3)  by ★☆とーる☆★ その15





 




 里緒は、17:00には○ンシャインプリンスに来れるという。私は、早いなぁ〜と思った。本当はシャワーを浴びたかったが、もしかしたら、そんな余裕はないかも、と考えていた。

 とにかく急いでホテルに戻り、部屋が乱雑でないか確認した。部屋はOKだったので、髪だけ直して、すぐにロビーに降りた。
 里緒はもう東池袋駅から向かっているという。里緒を待たせることなく、逢えて、二人で部屋に入った。

 里緒は、○井○友銀に勤めていて、相変わらず、地味なスーツだった。
 里緒は銀行の話をよくしてくれる。里緒たちは、お昼とか、外で食事をしてはいけないらしい。それは、やはり危険があるからだという。さすがにそこまでのことは知らなかったので、私は妙に感心したりする。

 後は、軽く抱き合ってkissをしたり……、里緒の出方を待った。
 7月に逢った時は、里緒はもう抱かれたがってしかたなかったが、どうやら今日はそうでもないらしい。
 少し残念なような、ホッとしたような……そんな妙な気分だ。

 食事をしようかと提案したところ、快くOKしてくれた。今日の里緒はそれほど刹那的ではないらしい。
 1Fの古稀殿とかいう、中国料理の店にいった。面倒なのでコース料理を頼んだ。

 里緒との会話は本当にはずんだ。里緒は、慶子や裕美……、真央たちと違って、育ちの良さがホント感じられる。
 里緒の父親は海外で活躍されたようで、主に発展途上国の通信インフラの整備をされたらしい。
 里緒本人も、タイに数年滞在したことがあると言っていた。イタリア音楽を好んだり、学生時代は吹奏楽部に所属し、フルートを担当していたり……。
 私の学生時代とは、まるで違う。それなのに、こんな二人が出会ってしまうとは、なかなか人生とは面白い。

 食事が終わり部屋に戻ると、二人で自然とベッドの上に座る。そして、私からキスをして、里緒の胸を触ると、里緒が「シャワー浴びてないけど……いいの?」と言ってきた。
 私は「うん……」と言うと、構わず里緒の服を脱がし、里緒の乳首に吸い付いた。

 里緒をベッドの上に仰向けにし、kissをしながら胸を触る。前回は、服を完全には脱がさなかったけど……、今日は違った。
 里緒の服を完全に脱がし、自分も脱ぐ。お互い全裸になり、体を絡める。
 里緒は、7月から私以外の男に抱かれていなければ、2ヶ月ぶりの愛撫だろう。歓喜の声を洩らしていた。体をくねらせ……、耐えているようだった。

 秘所はもう、愛液で溢れていた。これも前回と同じ……。本当によく濡れる女だ。
 前回と違っていたのは、私の陰茎が完全に勃起しなかったことか……。里緒はそれを感じたのか、全裸にもかかわらず、上になり、なんと、私の陰茎を口に含み勃たせようと、フェラチオをしてきたのだった。

 これには、私は驚きとともに、妙な気分だったが、とても感じた。
 それは、13時半くらいまで裕美のアソコに入っていて……、時間がなく、シャワーを浴びなかった、陰茎だからだ。

 裕美の愛液と私の精液が、ティッシュで拭き取られているとはいえ……付いている、陰茎を、今、里緒が舐めている……。
 私を勃起させようとして……。
 頭ではとても感じていたのだが、私の陰茎は、完全には勃起しなかった。

 半分も勃起してない陰茎を、可愛そうに里緒は何度かチャレンジして……、自分の秘所に導こうとしていた。だか、虚しくも私の陰茎は、里緒の秘所には入らず、その柔らかさゆえスルリとすべり落ちてしまった。

 里緒はその後も何度かチャレンジしたが、ダメだった。
 里緒はそのようなことも責めずに、私の左に、横になり、kissをして……。
 私も勃起しなかった息子について、申し訳ない気持ちもあったが、その話題を出したところでどうにもならないことはわかっていたから、何も言わずに、里緒を抱きしめた。

 結局、里緒とはその後別れてしまうのだが、里緒はその年の宅建に合格し、銀行員として、個人向けローンの仕事に、その資格を活かして、今でもSMBCの○○支店で頑張っていると思う。

 3日間……、まぁそのうち二人は人妻だったけど……、三人の違う女を抱くっていうのも、なかなかいいものでした。
 最後に勃たなかったことだけが悔やまれます。
(一夜限りのアバンチュール体験告白掲示板より 2010年11月2日 男性 会社員 43歳)

 
 いやほんと、悔やまれますねえ。しかも、最終日の里緒チャンが、どうやら最もとーるさん好み、かつイイオンナのような気がするんですけれど、どうなんでしょうか? せめて、一緒にお泊りして、翌朝、というのは選択肢には無かったのかな? しかも、その後、別れてしまったって……。こんなセックスフレンド的な関係にも、別れっていうものがあるんですね。いつまでもダラダラと付き合い続けることはできなかったんでしょうか。残念です。

 
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