Hな彼女  by やよ





 





 いつの間にか立場が逆転していた。はじめは彼女がしつこく関係を迫って、飲んだ勢いの遊び程度の関係だった。

 彼女のHは激しかった。キス上手で唇技は完敗、Fカップの巨乳はもう凶器に感じるほど僕に呼吸をさせてくれない。騎乗位が好きで最後は彼女が主導権を握りしめ僕の表情一つで腰の早さや締めつけを調整する。
 爆発しそうになると緩やかな動きでゆがんだ僕の表情を楽しむように微笑み僕の両手をその巨乳に導き揉ませる。

 哀願する僕の口を塞ぐように彼女の人差し指と中指を口に詰め込んできて、唾液を擦り付けて糸を引きながらクリトリスまで運び、その部分に目をやると……。見せつけるように足をぐっと開き、止まっていた腰の動きを再開させる。
 何度も寸止めをくらっている僕はあっという間にイカされてしまう……。

 息を乱した僕の唇にしつこいくらいのキスがまた始まりやっと解放されたと思うと、彼女がほくそ笑みながら体をずらして巨乳を舐めさせてくる。
 怠くて苦しいけれど必死に舐めてると、急に体がスライドしてぬるぬるしたその部分を僕の唇に押しつけて、髪をグッと掴んで好きなように舐めさせられる。僕の舌はもう痺れて動きが悪くなると鼻が押し曲がる程上下左右に。顔は全てべとべとにされながら彼女はイク。

 これが2回目以降のデートのH。2、3回遊んで別れるつもりでいたのに、今ではこのHに夢中になってしまった。

 たまたまラブホが満室で入れなかった時に、運転中の彼女は「今夜は諦めよっ!」
 その言葉にガックリしうな垂れていると、しょぼくれている僕に気づきながら、彼女は嬉しそうに「そんなにしたかったの?」「でもダメよ!」とじらしながらレストランで夕食、向かい合った席で彼女は足を伸ばし僕の股間の堅さを確かめる。

「……バカねぇ、今日は出来ないのに……」と言いながら扱き、妖艶な含み笑いで期待させられた。

 正面だとその巨乳がまた僕のやる気をそそり、それが分かっていて覗かせるように両腕で脇を締め胸を強調しながら僕の手をさする。
 何を食べたか覚えてないほどボーっとしていたが、席を立つ前に「見てイイよ」と、下を指さしタイトスカートを少し上へずらしながら両膝を開いていた。
 たばこを床に落とし、それを拾いながらテーブルの下を覗くが、良く見えないまま彼女はサッと足を閉じてしまった。完全に遊ばれているのが分かっているのに悔しさとか怒りじゃない、泣きたくなるような感情だけが全てを支配していた。

 彼女の車に乗って「少し遠回りしながら帰えろ」と山道を走った。
 彼女が何か話していたが上の空の僕、耳に入って来たのは「もう先っぽがヌルヌルじゃない?」
「さわってみてよ!」
 自分では気づかなかったが、助手席で手を入れてみた。
 パンツがシミになるほどの大洪水、その僕の手を彼女が引っ張り出して指先をさわる。

 ニヤついた彼女は運転しながらスカートの中から今履いていたパンティを脱ぎ、それを僕の顔に押しつけ「ねぇ、今、貸してあげるから、そこでオナニーしてみなよ。ははは……」
 頭を殴られた様な衝撃と同時に、鼓動が激しくなり喉がカラカラになった。
 横でぼーとしてる僕のチャックを開け、とっくに堅くなったのを握り少しだけ扱いてくれた。もう言われるまま走行中の助手席でオナり出してしまった。

 彼女はたまに指を伸ばして先端を刺激したりするが、彼女に触れようとすると、「運転中だからダメ」とか「早くイカないと街中に着いちゃうよ!」なんて言い出す。
 恥ずかしさと興奮が行ききしながら、フロントガラスまで飛ばしてしまった……。

 射精の余韻に浸っていると、車は帰宅方向ではなく車道から隠れたわき道へ入った。少しして、その道さえも見えなくなる完全なる死角に止まった。
 サイドを引くと僕に覆い被さり助手席を倒されいつもの激しいキス。
 器用に僕を下にずらして、彼女の好きなクンニを強要してきた。長い時間楽しんでようやく解放されたが、その頃には僕のものも最大限の膨張を維持して痛いくらいに隆起していた。

「すけべな子だねぇ〜また立ってるの」
 チャックの間から顔を覗かせているものをいたずらしながら、僕の目を力強く見ながら言う彼女。
 何も言えない僕に「見ててあげるからやってごらん!」と、彼女は手を上下に動かし挑発する。
 頷く事がやっとだった僕はそのまま手を運び夢中で扱きだした。胸をはだけて巨乳を舐めながら、2度目の射精をした。

 体は女性のようにのけぞりビクビクと痙攣さえしている、全身が全て性感帯のように感じる。
 彼女は僕のシャツの中に手を入れて乳首をいじりながら笑ってる。しかし物凄い脱力感と気持ちの良さにただ喘ぎ、もう快楽から逃げたいがそれもままならない。
 僕の耳には「好きねぇ〜ふふふ……」と、頭の上から声がしていた。

 今は彼女の誘いよりも僕が誘う方が多いし、その魅力的なHに夢中になってしまってる。また彼女は職場では女性的な魅力を決して出さない。このギャップにも興奮をさせられているような気もしている。
 元は好きでもない女だったのに、Hでこうも変わってしまう自分の今では最高の彼女だと思っている。最高の快楽を与えてくれるのが愛情と勘違いしている気もするが……。 (心に残る最高のセックス掲示板より 2010年5月14日)

 
 ふふっ、始まりが何であれ、存分にエッチが楽しめる間柄って、最高じゃないですか。快楽と愛情がイコールっていうのも素敵だと思いますよ。勘違いさせておいてあげましょう。

 
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