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「Ｔさん、あの……」 帰ろうと背を向けているＴさんの肩に、俺は手を置いた。細い肩だった。やっぱりＴさんは華奢なんだ。そう思いながらも、でも胸は違うんだ……俺はそう考えていた。 もうそこから先は、俺の記憶はあやふやなんだ。ただ……はっきり記憶に残っているものが三つある。 「何？ Ｎ君……きゃあっ！」 振り向いたＴさんを俺は抱きしめた。華奢な背中だった。でも、俺の胸に当たるＴさんの胸は、すげえ柔らかかった。思いっきり触りたい。そう思った。 「なっ、何しよるんっ！ Ｎ君っ、おちつい……うむむ」 俺はＴさんの唇に吸い付いた。唇は柔らかくて、少し冷たかった。俺は舌をこじ入れようとしたけど、Ｔさんは唇を固く閉じていた。 俺はＴさんを抱きしめたまま、ベッドににじり寄り、Ｔさんをベッドに押し倒した。 「やめてっ！ Ｎ君っ！ あっ、ああっ！」 Ｔシャツの上から、乳房を揉んだ。想像以上の豊かさだった。ギュッギュッと、何度も揉んで、必死になっていた。とても愛撫と言えるものではなかったが、Ｔさんの抵抗は静まり、俺の髪を掻きだしたんだ。そしてＴさんは喘ぎだした。可愛らしい喘ぎ声だった。俺の彼女よりも可愛らしい声だと思った。 「きゃは、うん……はう、きゃん……」 Ｔシャツをめくり上げ、ブラを外した。ポロンと現われたＴさんの乳房は、真っ白だった。小ぶりで真っ白で、イチゴ色の乳首だった。 綺麗だった。 小ぶりでも、Ｔさんは華奢だから、乳房は豊かで柔らかかった。 俺は必死で、Ｔさんの乳房を揉んで乳首にむしゃぶりついた。Ｔさんは仰け反りながら、俺のキスに応じた。唇が開いて舌が絡んだ。 「きゃはあんっ！」 もう何がどうなって、どうしたか分からなかったけれど。どうやってズボンを脱いだのか脱がしたのか。Ｔさんの女性を拝むこともなく、そんな余裕もなく。無我夢中の俺はＴさんの中に押し入ったんだ。 「きゅう……、きゃああん……、Ｎくうん……」 奥まで押し入った時、Ｔさんは俺の腕に爪を立てて仰け反った。 すっげえ、すっげえ、可愛らしかった。 攻めてやろうと思った。めちゃくちゃに、攻めてやろうと思ったんだ。 というのも、Ｔさんの中に入った瞬間、『Ｔさんの中、広いな……』 そう感じたんだ。そして、一瞬余裕が出来た。でも、その一瞬だけだった。 思い切り攻めてやろうと、腰を引いた瞬間、「きゃうんっ！」と、Ｔさんが仰け反り、俺のにも、まるで電流のような快感が走った。 何だこれは！？ ざらざらした肉の壁というか。 とにかくもう、ひとたまりもなかった。 俺はＴさんにしがみつき、しばらく歯を食いしばったけど、いくらもしないうちに果ててしまった。 俺の彼女にはこんなことなかった。こんな快感なかった。あんなの初めてだった。経験を重ねてきた女性の内なんだ。そう思った。 何が攻めてやろうだ……。俺は不甲斐なさに打ちのめされてＴさんから離れて、小さくなっていた。Ｔさんのほうを見れなかった。 「Ｎ君……」 Ｔさんはベッドから降りて身なりを整えながら、「Ｎ君……」と、何を言おうか考えいるようだった。 そして、 「今日のことは、私、忘れんけん。Ｎ君も、忘れんとってほしい。……こんなおばさんやけど」 「そんな……」 「でも、態度に出さんとってほしい。口に出さんとってほしい。私もそうするけん……約束できる？」 俺はうなずいた。そして、Ｔさんは、「Ｎ君、立派やったよ。ふふっ。私の中、Ｎ君ので溢れとるわ……。彼女、大事にしてあげてね」と言って、俺の背中に顔ををしばらく当てて、帰っていったんだ。 俺のはっきりした記憶……。Ｔさんの可愛らしい喘ぎ声。真っ白で綺麗な柔らかい乳房。そして、Ｔさんの中の肉の感触。それ以外はまるで、夢のようだった。 翌日、Ｔさんは、まったくいつもの通りだった。俺とは何もなかったように、可愛らしいおばさんだった。俺も同じように振舞った。そして、もうＴさんとは、関係を持たないようにする。そう決心した。 だいたい、関係を持つも何も、俺はＴさんより遥かに子供だ。年齢でも。そして、男と女の、交わりでも。 Ｔさんとは、今までのようにしか付き合わない。だけど、そうすることで、少しづつ成長していけるように思えたんだ。 （心に残る最高のセックス体験告白掲示板より 2009年6月14日 ） |
| 関係は一度きり。何事もなかったように、今まで通りの関係でいる。でも、忘れない。……ああ、なんだか素敵な逢瀬でしたね。いつもなら、「一度きりなんてもったいない」って言っちゃうところですが、いや、この投稿には、そんなことを言ったら失礼です。大切な思い出として、いつまでも忘れないでいて下さいね。そして……。今度は彼女とのことを投稿してください。 |
