2代目の亭主  by はつこ





 

 私は42歳になりました。主人が病気で亡くなったので独身に逆戻りです。それが去年から14歳年下の彼を愛するようになりました。

 その青年は私が勤めている会社の隣の部署で仕事でもお付き合いがありました。
 2年前、私の主人が病気で亡くなったとき、彼は早速駆けつけてくれて葬儀の手続きから段取りまで全て手伝ってくれたのです。

 その後も、母と私の二人だけの生活になりましたので男手のいない家はとても不便です。その役目を彼が勤めてくれるようになりました。
 何か困ったことがあれば彼に頼んで家に来てもらいます。そのうち彼もどんな風ですか……と訪ねてきてくれます。
 母も一緒になってお茶をしたり食事をするようになりました。主人がいなくなった穴を彼が埋めてくれています。

 夫がなくなって半年たったとき納骨に行くことになりました。夫の郷里は九州の南の方の田舎です。彼についていってくれるように頼みました。
 向こうで一泊が必要なので、会社が休みの土曜、日曜とで行くようになりました。

 夫の遺骨を無事お墓に納めて近くの温泉宿に引き揚げました。
 私が手配したのですが部屋に入ったとき、彼に「一人では淋しいから同じ部屋にしたけど……」と断わると、「あぁそれは楽しそうですね……」
 彼は喜んでくれたのでほっとしていました。私は心の隅には抱いて欲しいとの思いがあったかも知れません。

 温泉に入って、食事をしながら私も夫を送ったことで一安心したので二人で話しははずんでいました。
 ぼつぼつ休みましようとなって隣の部屋には布団が二組敷かれている。「おやすみなさい」と言い合って別々の床に入ったですが、彼は私の床に入り込んできました。
「こんなおばあさんのどこがよいの?」と聞きますと「主任さんの全部です……」
 やっぱり私の思惑通り進んできました。

 肯定も否定しないでいると、乳房に彼の手がのせられました。恥かしいところに手が入ってきました。夫からはしてくれなかった愛撫です。
 じっと任せていましたがびっくりするような力強い彼を受け入れていました。
 体がかき回されるような行為が続きます。やがて彼はうめき声を上げて、体の中に熱いものが注がれたのを感じていました。

 彼にはとても好意を持っていたし、色々とお世話になっているのでお礼の意味もあったので体を結び合ったのですが、それではすまなくなりました。
 帰ってから、ふとあの温泉の一夜の、頭が真っ白になる瞬間を思い出していたのでした。
 会社でこっそりと「今日は来てくれない」とささやいておきますと、たいていきてくれます。
 母には言い含めてあります。私の家で一汗かくのが私の生き甲斐です。
 夫を若い人に置き換えたようなことでしょうか。

(心に残る最高のセックス体験告白掲示板より 2009年3月25日 )

 
 最後の一行が気になりますが、既に未亡人となったはつこさんにとって、「夫をおきかえた」というようなことはないでしょう。新しい恋愛が身近にある、と、ただそれだけのことだと思いますよ。一人寝の寂しさを紛らわすためのセックスフレンドではなく、冒頭にちゃんと「彼を愛するようになった」と書いてあるわけですし。年下の彼と結婚をするのか、それとも、同年代の男性を結婚相手にすべく、彼と恋愛しながら別の相手を探すのか、未婚のまま、いずれ別れることになるかもしれない彼とお付き合いを続けるのか、それはあなた次第なのでしょうね。

 
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