またもや葛藤  by アキ その37





 

  夏休みも後半、良い映画を観てウキウキした気持ちで街中を歩いていると、いきなり後ろから肩を叩かれました。
 私がびっくりして後ろを振り向くと、全然見たことのない男の人が私の後ろに立っていました。
「誰ですか!?」
 私が恐る恐るその男の人に聞くと、その男の人は「君の知らない人!」って笑いながら言いました。

「はっ!? 知らない人!?」
 私はビックリして一瞬パニックになりましたが、少し冷静になって「何? ナンパ?」って彼に聞くと、彼はニコニコしながら頷きました。

「そ〜だよ! 今は何してんの?」
 はぁっ……。また、ナンパですか……。せっかく良い映画を観て余韻に浸っていたのに……。

 そんなことを思いながら、彼をシカトしてどこかにご飯を食べに行こうとしたら、「ちょっと、マジで怒ったの!? ゴメンゴメン!」って、私を追いかけてきました。
 私は、正直ウザイとか思いながら気にせずシカトしていました。
「ホントにゴメン! お詫びにご飯ご馳走するからさ! ねっ!?」

 あまりにしつこかったので、取り敢えず話しだけ聞くことにしました。
「何なの、しつこいなぁ……」
 私が少し不機嫌そうに彼に向かって言うと、彼は一瞬驚いて、「いや〜、週末なのに一人でつまんなくてさぁ……」って言いました。

「あっそ! 私は忙しいから! じゃあね!」って言って、また彼をシカトして行こうとすると、彼は「可愛かったから声かけたんだけど……。駄目なの?」って、ちょっと自信なさそうに言いました。
 私は面倒くさいなぁと思いながら、「別にいいけどさ……で、何なの?」
 さっきよりも更に不機嫌そうな感じで彼に言いました。
 すると彼は「ご飯だけでいいからさ、食べに行こうよ!」と、私にお願いしてきました。

 これは流れ的に、何回言ってもしつこくされそうだなぁと思ったので、「はぁ…ここら辺で、ご飯の美味しいお店知ってるの?」って彼に聞きました。
 彼は急にまた元気になって、「知ってる、知ってる! 美味しい店知ってるよ!」って私の手を引っ張りました。
「私的に駄目だったら、全部おごりね!?」って言うと、彼はニコニコしながら私をお店に連れて行きました……。

 彼が私の手を引いて連れてった先はお好み焼き屋さんでした。
「ここのお好み焼きマジでうまいんだよ」
 お好み焼きかぁ……、しばらく食べてなかったから、まぁいっか。
「おいしくなかったらおごりだからね〜」
「大丈夫! ホントうまいんだって」

 彼はここによく来る様子で、店員さんと仲良さげに話をして注文をしていました。
「何々、今日はかわいい女の子連れてんじゃんか。彼女?」と店員さん。
「まぁね!」と即答する彼。
「ちょ……、誰が彼女よ!?」
「あ〜ごめんごめん(笑)」
 ほんと調子いいやつ……。
 でも週末に男女二人でいたらどこ行ってもカップルに間違われるかもしれないですね。

 彼は手際よくお好み焼きを焼きました。
「へぇ〜。上手だね。」
「ほら、食べてみて」
「じゃあ、いただきまーす」
 パク……。
「おいしい〜」
「だろ!?」
 ビックリするほどおいしかったんです。

 まだ少し時間も早いのですが、私はお腹いっぱいになるまでお好み焼きをいただきました。おいしい食べ物の前ではどうしても人間笑顔になりますよね?
 いつしか彼とも楽しく話をしていました。
「ここおいしかったから、この後も付き合うんだからね〜♪」
「えーそんなの聞いてない!」
 週末に一人もん同士、これも何かの縁じゃん」
 一人もんって、言わないでよ!! まぁ事実ですけど。

「よし、次行こ、次♪」
 まーいっか。どうせ暇だし……。

 居酒屋に入る事にし、居酒屋を探したんですが週末だけあってどこもいっぱい!
 次へ、次へ、と歩いていました。
「ないじゃん〜」
「次は大丈夫だよきっと」
「ほんと〜? 私、次ダメだったら帰るよ〜?」
「そんな事いうなよ〜」

 はぁ〜っと溜息をついて次のお店に向かって歩いていると……。
(……?、あれ? お姉ちゃん? 絶対そうだ)
「あーおねえちゃ……」と声をかけようとした時、隣にいる相手を確認してしましました。
 そう、Mさんでした。
 お姉ちゃん、Mさんを狙うって本気だったんだ……。
 二人は仲良さそうに寄り添って歩いていました。

 お姉ちゃん、最低……。
 Mさん、もっと最低……。

 ショックで言葉を出せず、二人を見つめていると、「どうしたの? 知り合い?」
 ナンパの彼に言われて、我に戻りました。
「ううん、なんでもない。人違いだったみたい」
 ひどいよ、Mさん。私には全然なびいてくれないのにおねえちゃんとはそんな関係なの?

「どうしよーねぇ。居酒屋ダメそうだなー。」
「……」
「うーん、じゃあ・・ホテルでも行っちゃう!?」
「……」
「あ、嘘だよ、ごめんごめん、怒んないでよ!」
「……いいよ、行こ、ホテル」
「え、まじで? ……いいの?」

 ひどい話ですが、誰でもよかったんです。ひとりでいたくありませんでした。
 ホテルに着き、シャワーを浴びて彼とベットに入りました。彼が私を抱き寄せてキス。激しく舌を絡め合いました。
 彼の手が胸の方にに降りてきておっぱいを揉まれ、舐められて……。何も考えたくなくて、目をつぶって彼の舌の感覚に集中していました。

 舌でレロレロと舐められ、吸われて、おまんこがじわーっと熱くなります。
 そして手はおまんこへ。
「濡れてるよ……。感じやすいんだ?」
 いやらしい言葉をささやかれて、余計に感じてしまいます。

 クリトリスをいじられて、トロトロになったおまんこに指が2本入ってきました。
「はぁっ……、あっんっ、ああん……」
 グチュグチュとかき回されます。
「やっ、あっ、ああっ……気持ちいい……」

「アキちゃん……。舐めてくんない?」
 私達はシックスナインの体勢に。
「んっ、ふっ、んんっ、……チュパっ……」
 彼のおちんちんはすごく大きくて、クンニされながらなので感じてしまって上手く舐められないけど、頑張って咥えました。

「やぁっ、ダメ……。ああっ、んっ……」
 彼は舌でクリトリスを攻めてきます。
 私は我慢できなくなって、「お願い、入れて!」

 彼はバックにしておちんちを入れてきました。
「はぁっ……ああ……すごい、おっきい……」
 ゆっくり動かしてきます。
「アキちゃんの中、あったかい……」 「あっ、あっ……、はぁ、あん、すご……、もっと突いて」
 大きいおちんちんが奥まで届いて突いてきます。

 彼は腰を早く動かしてきました。私の腰をつかんでガンガン突いてきます。
 私は気持ちよさに耐えられなくなり、手で体を支えられなくなってしまい、ベットに倒れこみます。
 それでも彼は後ろから私に覆いかぶさって、まだ激しく突いてきます。
「はあっ、あっ、あっ、んんっ〜〜、もうダメ、イッちゃうっ……!」
「はぁ……。アキちゃん、イクよ……」

 中にどぴゅっ!
 そんな感じでナンパの彼とエッチしてしまいました。
 その日は朝まで彼と過ごしました。
 携帯のアドレスとか知られちゃった……。
 とりあえずお姉ちゃんとMさんの事は今は考えたくありません。
 どうしたらいいの??
(ロマンス&ラブトーク掲示板より 2008年8月11日)

 
 コリャダメだあ。アキさん、ナンパを断るの、下手すぎ。「美味しい店しってるの?」って訊かれて、「知らない」なんて言う訳ないし、「もちろん知ってる」と言われれば、もうアキさんは断れない。しかも「私的にダメだったら全部おごり」だなんて、「あなたのお奨めの店、試してみましょう」って言ってるようなもの。しかも、彼に手を繋がせるチャンスまで与えちゃって。さらに「お好み焼き」っていうのも、良いセレクトでしたね。「しつこいからしょうがなく付き合う」今回のようなシチュエーションでは、注文から出てくるまでの時間が気詰まり。で

 
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