体に残る思い出 その1  by マスカキゾウ その1





 

  あれは今から丁度10年前の寒い夜でした。会社の同僚で親友の55歳の彼と妻45歳、僕51歳の三人で近くの鄙びた温泉に行った時のことです。
 以前からよくお茶を飲みに行っていたので妻も彼とは親しくなっていました。突然彼が、一度で良いから君の奥さんを抱かせてくれないか、あまりの事に驚いて拒否しました。

 折角の温泉だからと風呂に入ろうと彼を誘った。
 今日は少し風邪気味だからお茶でも飲みながらテレビ見ているからと言うので、一人で風呂場へ向った。
 平日のことで風呂も空いていた。
 客が込むと温度を熱くするそうです。元来僕は熱めが好きなのにぬるめだったので中々体が温まらず長湯になってしまった。30分位だったと思う。部屋に戻ると彼は旨そうにタバコをくゆらせていた。
 奥さん今、お風呂に行きましたよ、と教えてくれた。
 どうでしたか、キス位はさせてくれましたかと問いかけたが彼はニヤニヤ笑うだけでした。キスも拒否されたんでしょう。

 妻が風呂から出たので帰る事にした。妻は温泉良かったわ、また来たいわと満足気な顔をして化粧を直していました。
 夜になって久し振りに妻を抱いた。何か感じが違う。少し膣が大きくなっている、そして柔らかくてまとわり付いてくる。
 今までにない快感である。
 今までに聞いたこともないような善がり声、腰の使い方も違って気持ち良い。
 彼のニヤニヤしていた訳が解った。巨根にかき混ぜられた後のセックスがこんなに良いとは知らなかった。また温泉に行こう。

 数日後、彼がやって来た。
「今晩は、奥さん何か言っていましたか」
「楽しかったわ、又連れて行って、そう言っていました。その節には大変お世話になりました」
「いえいえ何もお世話していませんよ」
「妻も喜んでいたので次はキッス位どうですか」
「是非お願いしてみようかな」
「あの日の夜、妻を抱いたが、あそこが柔らかくて気持ちよかったよ」
「アルカリ温泉の効果ですよ」

「妻を呼びましょうか」
「奥さん、この間はお世話になりました、また一緒しましょう」
「こちらこそお世話になりました、是非お願いします」
「今度はご主人抜きで行きたいな」
「それは駄目です、調子に乗りすぎです」
「冗談です、奥さんに限って僕なんか相手にして呉れませんよ」
「はい、コーヒーが入りました、どうぞ」
「奥さんのコーヒー美味しいです」
「お変わりしましょうか」
「いいですよ、奥さんの飲みかけを頂きますから」
「先輩それはないよ、他人でないみたいだよ」
「間接キッスです、酒なら平気で飲めるだろう」
「酒とコーヒーは違います」
「飲み物には変わりないのにな〜」

 あの日以来妻は鼻歌で炊事場に立つようになった。一本の肉棒で女は変わってゆく、少し怖いが楽しみになってきた。
(心に残る最高のセックス体験告白掲示板より 2008年2月1日)

 
 その親友の方は、独身なのでしょうか? きっと、そうでしょうね。でなけりゃ、同様に奥様同伴でお越しになられますでしょうから。まあ、そういう方の元に奥様を残し、自分だけ風呂に入りに行ったら、そのスキに何をされるかわからない、という教訓でした。でも、それをご主人も喜んでるんですねえ。他の男に抱かれるのが平気だと、これでわかったわけですから、今度は別のご夫婦とスワッピングを前提に温泉旅行などいかがですか?

 
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