性欲処理目的1  by さつき その1





 

 私は、男の人が大の苦手です。
 学生の頃は話し掛けられても無視、あるいは単語のみで会話をする位話をするのが嫌だったし、プライドの高さから、どんな事でも男の人に負けるのが大嫌いでした。

 そんな私なので、男の人とのSEXが普通に出来るわけもなく。そして私が考えたのが「性欲処理」。愛情などの感情を抜きにした義務的な性行為と考えれば、私のプライドが傷付く事もないと考えたのです。

 大学生になった時、男の友達ができました。その人は体育会系でありながら優しく、ほとんど感情の疎通をしようとしない私と熱心に付き合ってくれた人でした。
 お酒が飲めるようになったその年、私は酔った勢いで「性欲処理目的でのセックスをしない?あなたは性欲解消の為に私を好きにしていい。もちろん、好きなだけ」と言ってみました。
 はぐらかされたらそれでいいな、と思っていましたが、男は真に受け、そして神妙な顔つきで頷きました。
 男の部屋に向かう途中、感情を交えない事、顔は見ない(つまりバックのみ)、行為後、そのままにしておく事を強く訴え、それに反しないなら身体を好きに使っていい事を伝えました。男はただ黙って頷いていました。

 家に着くと私は早速ベッドに向かい、横になって黙っていました。
 しばらくして、男が私の上着を乱暴に剥ぎ取り、私の両手をきつく縛り上げました。私は怖気づく事無く、それを黙って見つめ、ベッドに肘をつかされ、四つんばいにされても、スカートをたくし上げられても声を上げたり、動揺する事はプライドが許さなかったので、すました顔で黙っていました。
 男は乱暴に下着を剥ぎ取り、しばらくは私の身体を開かせるように慣らしていましたが、めんどくさくなったのか「感情がいらないんだったよな」と私に聞かせるように言ってから、まだ十分に慣らしていない身体に、太く、長い自身を突き入れてきました。
 この時ばかりは激痛で、「う…ぁっ…」とうめき声をあげたものの、すぐに指を噛んで、声が漏れるのを抑えつけました。

 男は自身を入れきると、締め付けからかしばらく動く事無く、独り言のように「狭い、気持ちいい」と繰り返し、息を荒くして痛みに耐える私の腰を掴み、自身をゆっくりと引き出しました。
 内部の痛みが小さくなり、私がきつく閉じた瞳をゆっくりと開けた瞬間、パァン!という音と共に男が自身を突き入れました。
 血のお陰か、さっきよりは滑りよく入った自身に男は満足げなため息をつき、再び出口までゆっくりと引き抜き、勢い良く突くという行為を続けました。

 私は痛みの叫びを指を噛んで耐え、揺さぶられるままに中を貪られていましたが、時間が経つにつれ、だんだん痛みの中に快感が混じってくるのを感じました。それはピストンのごとに大きくなり、男の右手が私の髪の毛を掴んでピストンを始めた頃には、すでに痛みの叫びを抑えるのではなく、快楽の叫びを抑える事に必死でした。
「う…ぁ……く…んン……」
 声を出さないように唇を硬く結んでも漏れる声に、男は「もっと鳴け」とさらに激しく突き入れてきました。

 男がイきそうになると、射精した精液が漏れないように尻を高く持ち上げられ、男は強く腰を打ち付けながら達し続けました。
 男は萎えた自身を私の口に含ませ、頭を掴んで上下させ、自身が勃ちあがると下半身に宛がう事を何度も行い、私は足ががくがく震えるほどの快感に何度も声を上げそうになりました。
 気付くと私はベッドに横たわっていました。気を失ったようでした。

 起き上がろうにも下半身に力が入らず、両手も戒めが解かれないままで、放っておかれていました。男はすでにいませんでした。私は震える足で立ち上がり、家に帰りました。
 布団には血と精液と体液が飛び散っていて、そのまま眠るのには耐えられないものがあったのです。それからも男は溜まるたびに私を誘い、朝まで犯してそのままにしておく、という事を続けました。
(アブノーマル変態SM体験告白掲示板より 2006/03/14)

 
 なんと。男が苦手だからと、性欲処理と割り切ってセックスする……、なんとも屈折していますね。しかしそれでも、性の快感からは逃れられないのでしょうか。快感を覚えたあともなお、男は相変わらず苦手なのでしょうか?

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