最初で最後の夜  by 雅紀





 

 僕が母と最初で最後の夜を迎えたのは、8月中旬のクソ暑い真夜中のことだった。父が男の甲斐性を見せたのは、よりにもよって浮気と言う形で、母は激怒して父をぶん殴り、追い出した。丁度その日の夜だった。

 下町育ちの母は強い女性だったが、しかし脆い人だった。父を追い出した母は、父秘蔵の焼酎を片手に泣いていた。そして僕はそんな母をギュッと抱きしめたのだ。
 あの夜は鮮明に僕の脳裏に焼き付き、しかしたった1ヶ月経った今では朧気だ。

 僕は母の寝着の浴衣の胸元に手を差し入れ、少し垂れかかった乳房を揉み扱いた。母は少し抵抗する素振りを見せたものの、酔った勢いと言った風情で、僕に凭れ掛かって来た。
 母は僕を許してくれたのだ!
 そう確信した僕は、裾を割り、パンティーの中へと手を差し込んだ。

 ヌチャッっとした粘膜の感触が僕の指を迎え、母は苦痛ではない呻きを漏らす。母の股間をまさぐる僕の指が3本目になると、母は体をずらして僕の股間へと頭を寄せた。
 まさか。と思ったとおりに母は僕のジーンズのチャックを下ろして怒張しきったペニスを取り出すやいなや、その唇に含んでくれたのだ。
 彼女にやらせたこともあったその行為はしかし、何度も歯を立てては僕を苦痛に悩ませるだけだった。しかし母のそれは、最大級の快楽をもたらした。第2の女性器を思わせる複雑な粘膜の攻撃に僕は呆気なく白旗を掲げ、十代の少年の如きピストンを強いて母の喉奥に精液を撒き散らした。

 そして母はその全てを飲み干し、美味しいとまで言ってくれたのだ。僕は感激に打ち震え、僕の精液を飲み込んだばかりの唇にむしゃぶりついた。若さ故の猛攻にしかし母は懸命に応え、僕らの胸元はお互いの唾液でテカテカと濡れそぼった。
 とうに脱ぎ去ったジャケットの内ポケットに常備している筈のスキンを探っていると、母は、いいの、とM字に脚を開き、僕を誘った。
 僕はビキビキと音立てそうな怒張を母の秘所にあてがい、一息に貫いた。
 母は処女の如き凄まじい収斂と僕に合わせた腰使いを以って応えた。
 僕らは互いの唇を侵食し合いながら、ケダモノの如く燃え盛った。
 それが最初で最後の夜の顛末でした。

 僕は仕事柄夜勤務が多く、偶の休みも夜は寝る。故に、最初で最後の夜と言った。あれから速攻に離婚届に父に判を押させた母は、早々に市役所に提出し、父の荷物を梱包しては父の実家に送りつけた。

 僕は仕事柄夜勤務が多く、偶の休みも夜は寝る。
 故に僕らは何の羞恥もなく、真昼間に愛し合う。母は父との新婚時代にもしなかったと言う裸エプロンや、俗に言うコスチュームプレイなどで僕を誘惑しては、キッチンで、お風呂で、玄関で、ベランダで、庭で、そして夫婦の寝室で、ケダモノの如く互いの肢体を貪り合うのだ。
(心に残る最高のエッチ告白掲示板より 2004/09/25)

 
 う〜む。なんだか物語を読んでいるようだ。しかし、母と父が離婚をしたからといって、あなたと母が結婚できるわけもなく……。……自分の母親のコスプレや裸エプロン、とても私には想像できましぇん。

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